コントロールボリューム延長方法

この情報は、オーディオ自作愛好家の方にも
より有効に弊社コントローラーシリーズをご使用頂くための
参考資料として御用意させて頂きました。

本ページの情報はすべての応用例における見解では無く、
弊社独自の評価範囲内での結果によるものです。

なお、エンジニアの皆様のお役に立てる情報もございますが、
あくまでも参考としてお読みください。

※これらの回路例に起因する損害あるいは第三者の知的財産権侵害の
問題については、当社は一切責任を負えませんので御注意ください。

このページに関しましては、より多くのユーザー様のお役に立てるよう、
共同購入などをしていただきましたお客様にはリンクをお張り頂けますと幸いです
しかしながら、無断転載に関しましては固くお断り申しあげます。

はじめに

 弊社3310コントローラーシリーズは、VR入力に意図的な変化が
確認できない場合には電子ボリュームICへのコマンド送出を停止
しさせることによって動作の安定化を図っています。 しかしなが
ら、VR端子に入力されるノイズが想定以上に大きい場合には、不
本意なコマンド送出(目標値から0.5dBずれたコマンドなど)が行わ
れてしまうため、弊社データシート上では、コントローラーとコントロ
ール用Bカーブボリュームの距離を長く取り過ぎないようお願いし
ています。
 通常、同一ケース内に組み込まれる程度の距離ですと、よほど
プリント基板のアートワーク設計に問題がある場合でなければ、誤
動作の可能性はありません。
 しかしながら、一般の自作愛好家の皆様から、「お奨めではなく
とも少し離れた所から操作してみたい。」との声を多数頂戴しまし
たので、弊社評価における参考情報をご紹介致します。

コントロールボリューム延長の具体的な方法

 弊社において、弊社3310S**Sと10kΩBカーブボリュームの間
を、AWG24の単線をシールド無しで束ねたケーブルで接続し、少し
ずつ距離を伸ばしたところ5m程度まで安定した動作が確認できま
した。 このとき、BカーブボリュームケースのGNDへの接続は併
用していません。
 シールド線による接続、ボリュームケースのGNDへの接続などを
併用すれば更に安定した動作が期待できます。
 また、データシートがまだご用意できていないモデルですが、弊
社3310S**M及び8816S**Mタイプでは、上記と同一の条件で、
30m以上延長しても実用上問題のない安定動作が確認できてい
ます。
 下記に、コントロールボリュームを更に延長したい場合の参考回
路を紹介します。
 この回路例はあくまで参考回路で、一般の自作愛好家の皆様に
も極力手に入り易い部品で、かつ、簡単に性能を向上させるため
の一例としてご紹介しています。 極端に外来ノイズが多い環境な
ど、特殊な使用環境においては適宜回路定数のご変更をお願い
します。
 この様にたった二つの部品を追加するだけで、3310S**Sシリー
ズで30m以上延長しても大変安定した動作を確認できました。
 この回路を追加することによる操作感の悪化はありませんので、
ボリューム延長目的では無く、単なる安定性向上のためとしてもご
利用可能です。


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